さくらVPS環境に GCC 4.6.1 を導入
いい加減さくらVPS(CentOS 5.5 x86_64)に最新版のGCCを入れようと決起。それのメモ。
初期で導入されているのは4.1.2のため、/usr/local上に自前でビルドします。依存関係が多いので、正直しんどい!
makeが正常に通ったと確認できる頃にはスズメが鳴いていました
# version 4.1.2 gcc (GCC) 4.1.2 20080704 (Red Hat 4.1.2-50) Copyright (C) 2006 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. # version 4.6.1 gcc (GCC) 4.6.1 Copyright (C) 2011 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.
依存解消する際に参考にしたのはこちら
導入するGCCのバージョンは最新バージョンの4.6.1。
バグもだいぶ解消されているらしいので、わりかし安心して導入できます。
導入手順は普通にconfigureとmake && make installを叩くだけなんですが・・・
依存解消として以下のライブラリを順番に導入する必要があります。これらの作業は/usr/local/src上で行っています。
- GMP : TOPのDownloadリンクより入手。configure時に --enable-cxx オプションを指定。
- MPFR : Latest releaseよりDownloadページへ推移。お好みの形式のMPFRを入手。
- MPC : DownloadページのLatest versionに有り。リンクがそのままtar.gz形式になっています。
- CLooG : DownloadのLatest Sourcesより入手してください。
- PPL :
DownloadよりGet It!のSource distributionsにあります。お好みの形式をどうぞ。(リンクが変更されました。Impatient?のdownload areaというリンクからFTPにアクセスできます。) - PolyLib : Getting the PolyLibの[source]->[C source]、polylib_src/リンクから移動し、最新版を入手
- cloog-ppl : ここのFTPにも存在しますが、Gitもあります。(前者のリンクは先頭をftpに変えてください)。PPLを使うため、configure時に--with-pplが必要です。
# ./configure --with-gmp=/usr/local --with-mpfr=/usr/local --with-mpc=/usr/local --disable-multilib
あとは適当にgccのconfigureして、何時も通りmakeとmake install行えばオッケーなはず!
さくらVPSの一番下のグレードなので、何かと根気が要ります。
さくらVPSの初期状態が何も入ってないような状況なので、他の環境でも難なくこれでビルドできるはずです!
※変更:2011/10/10:PPLのダウンロード方法を更新
※追加:2011/10/10:cloog-pplのオプションについて記述